ハーゲンダッツと薄皮饅頭

は髪がほとんどない。もちろん幼少の頃からではないが、ここ5年くらいでめっきりと減少した。これは、本人の努力では如何ともしがたいものなので特に気にもしていない。髪が薄くなってからは、かえって短髪にしたぐらいだ。横の髪を長く伸ばして、頭の上にかぶせる、いわゆるバーコード頭にだけはしたくないとも思っている。

ころがこの潔い私の心を逆なでする事件が立て続けに起きた。東北出張の際にはお土産は「薄皮饅頭にしてください」とよく言われる。あの「薄」という文字に強烈に反応してしまう。意地でも買ってくるものかと思ったりする。そりゃあ「厚皮饅頭」じゃ、ちっともおいしそうじゃないけど。

同じく東北名物に「萩の月」というものがある。これは、月が私の頭に似ているわけではなく、「ハギノツキ」という発音が「ハゲノツキ」に聞こえたりするから不思議だ。まったく、なんというネーミングなんだ。これも買ってきたくない銘菓のひとつに入れなくてはならない。

らに断固許せないのは、最近わが社でも人気のある、ハーゲンダッツというアイスクリームメーカーだ。社名を変えない限り一生買うもんか。