

社員インタビュー
“法律どおり” では届かない。
現場で学ぶ人へのまなざし
2019年入社
T.W
未経験でも、今しかないと思った。
私自身、社労士の資格を取得したとき、30歳を超えていました。
この年齢から未経験で飛び込むには、もう時間がない。そう思って行動に移したことがきっかけです。より濃度の高い経験が詰める場所で挑戦したいと考えるようになったことも大きかったと思います。
もともとは事業会社に勤めながら人事に配属されず悩んだ経験があり、より実務に近い環境を求めてこの会社を受けました。社労士事務所はトムズだけ。面接時の条件面で、直感的に自分に合いそうだなと感じました。
未経験でもそれまでの社会人経験を活かした活躍ができると感じられたことも後押しになりました。
“法律どおり”じゃ伝わらない現場。
実際に働いてみて、法律と現場の間には大きなズレがあると気づかされました。
たとえば、解雇の事例1つをとっても、教科書的な条文だけで判断できないことに最初は戸惑うことも多くありました。法律上は「30日前に予告すれば解雇できる」とされていますが、現場ではそう簡単にはいきません。合理的な理由がなければ成立しないし、要件も複雑。判断にも配慮が必要です。
知識だけで通用しない場面では、先輩の姿を見て1つずつ実務を吸収していきました。トムズでは必ず上司とペアで案件に向き合う体制があり、すぐ相談できる安心感があります。いずれは自分も伝える側にと意識するようになったいま、法律と現実とのズレをどう説明するかには特に気を配っています。

Excelで業務効率化。
いまは、2社の給与計算と手続き、スポット的な労務相談を担当しています。うち1社は提出されるデータがかなりざっくりしていて、必要なデータにするのに時間がかかります。できるだけ早く正確に処理するために、勤怠データや個人情報をExcelで再構成・加工する必要があり、マクロを組んで必要な情報だけを抽出して処理できるよう工夫しています。月初・月末には入退社手続きが重なるため、給与計算に1週間かかる月もあります。扱うシステムも、データの形式も、会社ごとにまったく違い、それが大変さでもあり面白さでもある。 だからこそ、その会社に合った進めかたを自分なりに見つけていくことが大切なのかなと思っています。
退職勧奨のひとことに込めた想い。
有期契約の社員が無期転換するタイミングと、定年制度の兼ね合いについて、取引先から相談を受けたことがありました。健康上の理由から業務継続が難しくなった高齢の方に、どう退職を促すべきかという内容です。その伝え方に悩んでいらっしゃいました。
解雇という選択肢は、本人にとっても会社にとっても重たいもの。 だからこそ、ご本人の意思を尊重した伝え方をご提案させていただきました。
その結果、ご担当者の方から「その言い方ならしっくりくる。自分も納得できます」とお言葉をいただきました。 ほんの一例ですが、現場で役に立てた実感のある出来事です。
“主語を落とさない”メールが、信頼をつくる。
メールでの労務相談対応では、文章表現に気をつけています。特に、主語を省略しない、範囲を明確に書く。この2つは、自分の中での外せないルールです。
自分が受け手だったらどう感じるかを想像しながら、誰が、なにを、どんな風に、という境界を丁寧に書くようにしています。このことは、相手に安心してもらうために欠かせないと感じています。誰かの視点で読み返してみる。伝わりやすさを追いかける。そんなことを繰り返しているうちに、気づけば自分なりの文章術も磨かれてきたように思います。
社内だけじゃない、外の視点も学びに。
社内で共有される知識が、一般的な見解とズレていないか。客観的に確かめる意味でも、外部セミナーに参加するようにしています。
同じ法律をもとにしても、解釈には幅があります。弁護士の視点、ほかの社労士のスタンス。さまざまな視野を取り入れることで、より自信を持ってアドバイスができるようになる気がしています。
目指しているのは、判断に迷いが出たときに自信を持って「任せてください」と言える存在です。今後も実務の対応力を磨き、あらゆる相談に応じられるようになりたいですね。
schedule
ある1日のスケジュール
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09:00
出社・メールチェック・
入退社手続き対応当日の対応方針を整理する時間をつくっています。
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10:30
勤怠データ整理・給与計算準備作業
Excelが得意なので、担当する会社に合わせて必要データを抽出・加工しています。
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12:00
昼休憩
気分転換を兼ねて、近所でランチをするか、休憩室で読書をしています。
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13:00
給与計算作業
午前中の作業の続きを行います。Excelを使ったデータの集計・確認作業。
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15:30
クライアントとのWebミーティング
労務に関するスポット的な相談に対応します。定例ミーティングもあれば、個別の相談を受ける場合もあります。
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17:00
手続き内容の申請準備・最終チェック
ミスがないかの最終確認を、上司とダブルチェック体制で行います。キリの良いタイミングで退社します。
private
プライベート

蕎麦屋で味わう「磯自慢」の一杯。
休日は、近所の蕎麦屋で日本酒を一杯。そんな時間が、いちばんの癒しです。
お気に入りは、静岡の「磯自慢」というお酒。 蔵元が、認めた店にしか卸さないというこだわりのあるお酒で、たまたま入った蕎麦屋さんで出会ったときには驚きました。それ以来、すっかり通うようになってしまって。おいしいお蕎麦と、冷えた一杯。それだけで、明日もがんばろうって思えるんです。