

社員インタビュー
“正解”の向こうにあるもの。
育児と両立しながら、社労士としてできること
2019年入社
A.T
自分と家族を守るために。選んだ社労士の道。
育児と仕事の両立を見据えるなかで、働き方や制度への理解を深めたいと考えるようになり、社労士の資格取得を目指しました。
働き方や雇用に関する知識があれば、いざというときに自分や家族を守ることができる。
それが、いちばんの理由だったんです。
資格を取ったあと、「せっかくなら仕事に活かしたい」と思って転職を考えました。
トムズに惹かれたのは、対応領域が広いこと。 少人数から100名規模の事務所もあるなか、30名ほどの規模感で、機動力も高そうだと感じました。
“できて当たり前” という重圧と向き合って。
トムズに入社してまず感じたのは、専門職としての責任の重さでした。
いち社労士として業務委託を受ける立場である以上、難しいことでも、時間がかかっても、最終的に正解を導くことが求められます。 そしてその正解が、誰かの生活や働き方に直結する。だからこそ、プレッシャーも大きい。
もちろん、社内には相談できる体制があり、チームで動ける環境があります。
でも、「専門職なんだから、できて当たり前」という期待も常に感じています。
入社してすぐは、その緊張感に押しつぶされそうになることもありました。
けれど今は、その緊張感が自分を支える軸にもなっていると感じています。

3社を担当。育休・介護・法改正にも柔軟に対応。
現在は、短時間勤務の中で3社ほどの給与計算・手続き・労務相談を担当しています。
自分の経験が活かせることもあり、復職後は特に産休・育休・介護休業などの手続きや、法改正に伴う対応が増えてきました。
相談業務では、会社の規模や雰囲気に応じて提案の仕方を変えています。
「まずこれだけやってみましょう」と、段階的な提案をすることもあれば、
「これは早めに対応したほうが良いです」と強く伝えることも。
自分がその立場だったらどう感じるか、その目線を忘れないようにしています。
“正しさ”の先にある納得感を大切に。
ある企業で、社員の業務中の怪我が労災にあたるかどうかをめぐって、相談を受けたことがありました。
労災認定が難しいと思われた事案でしたが、最終的には認定され、クライアントにとても喜んでいただけたのを覚えています。
労災申請には一定の条件が求められますが、形式的に書類を通すのではなく、事実を正確に伝えることが何よりも大切だと感じました。
認定自体は私の功労ではありませんが、行政官庁に対して情報を整理し、わかりやすく伝えることの難しさと重要性を実感した出来事です。
起きている事実や状況を、行政官庁が納得できるかたちで説明すること。それが、私たちの果たすべき役割のひとつだと、あらためて感じました。
働き方の変化が、次のチャレンジを連れてきた。
現在は時短勤務ということもあり、「今、この時間で何をするか」を常に意識しながら働いています。優先順位を明確にして、段取りよく進めること。限られた時間だからこそ、以前よりも一つひとつの作業への集中度が高くなったように感じています。
また、後輩の業務チェックを担当することが増えました。自分が手を動かすよりも、全体を見て、適切に指摘し、必要があればカバーに入る。“誰かを支える側”の意識が、自然と強くなってきたように思います。
出産や育児にまつわる手続きについて、自身の経験をもとにお話しさせていただく機会も増えてきました。最近では、外部の企業からセミナーのご依頼をいただくこともあり、数ヶ月前から準備を始めています。専門的な内容を、相手に合わせてわかりやすく伝えること。その難しさとやりがいを感じる機会が、少しずつ増えてきています。
AIでは届かない。実務で築く信頼。
今後は、法的な正誤の枠を超えて、より現場に寄り添った提案ができるようになりたいと思っています。法律の原則だけで判断できないケースは、実はたくさんあります。
たとえば、「対応が難しい社員がいて困っている」といったご相談を受けたとき。問題の本質はどこにあるのか。背景にある職場環境やコミュニケーションの状況など、ヒアリングを通して全体を把握しなければ、適切な判断はできません。
チャットGPTのようなツールを使えば、“マルかバツか”の判断だけならすぐに答えは返ってきます。でも私たちが担うべきなのは、その間にあるグレーゾーンをどう捉えるか。そして相手が納得できる形で話を進めることだと感じています。
“この人に聞けば安心”。そう思ってもらえるように、実務を積み重ねながら、自分の引き出しを増やしていきたいです。
schedule
ある1日のスケジュール
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09:00
出社・メール確認・スケジュール整理
出社後はまずメールを確認しながら、1日の流れを整理・共有します。
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09:30
給与計算や手続き書類の準備
午前中の集中できる時間帯に、必要データをチェック・入力。
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11:00
労務相談のメール対応
優先度に応じて順に返信。相談件数が多いため、即レスを心がけています。
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12:00
昼休憩
在宅ワークの日は自宅でランチ。家事の時間も兼ねて過ごします。
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13:00
社内打合せ・ミーティング参加
担当企業ごとに進捗確認。相談内容の共有も行います。
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14:30
手続きの確認・申請作業
書類の最終チェックと申請実務。退社前までに丁寧に見直します。
private
プライベート

迎えに来てくれる声が、
いちばんのごほうび。
いまは、子育てが生活の中心。朝から夜まで、仕事と家事と育児をフル回転でこなしています。でも、だからこそ「仕事という自分時間」がありがたく感じられる毎日です。子どものお迎えまでの数時間に集中して、誰かの役に立てることがうれしい。
保育園にお迎えに行って、「ママ〜!」と走ってきてくれる声を聞くと、今日もがんばってよかったなって思います。