カレー味のドリア

リアという変な食べ物がある。本当にイタリア料理なのかどうかも怪しい。ご飯の上にチーズを乗せて焼いたものなんて食べたくない。ご飯とチーズの組み合わせがなんとも許せない。わが社の社員もこれをこよなく愛する者が多数いる。

日の昼食のレストランでも私の前に座った社員はドリアを注文した。私はというといつもの通り、カレーライスということになる。私は七味唐辛子が大好きだ。いつもカバンには七味が忍ばせてあるくらいだから。レストランのカレーライスには本来コショウか七味を振りかけて、最後にウスターソースをかけるとちょうど私好みの味になる。この日もまずパッパと七味を振りかけ、食べ始める。ウスターソースは残念ながらテーブルにはなかったが、わざわざ注文するほど勇気がなかった。

ういう加減か七味をかけすぎたようで、これが喉にひっかかってしまう。ブハっとむせたら、口を押さえる余裕もなかった。口に含んだカレーもろともテーブルの上に撒き散らしてしまった。悲惨なのは、ドリアをたべ始めた目の前の社員である。なにしろ彼の腕と言わず、肩と言わず、先ほどまで私の口の中にあったカレーにまみれているのだから。

静になって、ふとテーブルを見回すと、彼のドリアもなんとなくカレー色にそまっている。彼は本日おそらく最初で最後のカレー味のドリアを食べることになってしまった。

リアという変な食べ物がある。本当にイタリア料理なのかどうかも怪しい。ご飯の上にチーズを乗せて焼いたものなんて食べたくない。ご飯とチーズの組み合わせがなんとも許せない。わが社の社員もこれをこよなく愛する者が多数いる。

日の昼食のレストランでも私の前に座った社員はドリアを注文した。私はというといつもの通り、カレーライスということになる。私は七味唐辛子が大好きだ。いつもカバンには七味が忍ばせてあるくらいだから。レストランのカレーライスには本来コショウか七味を振りかけて、最後にウスターソースをかけるとちょうど私好みの味になる。この日もまずパッパと七味を振りかけ、食べ始める。ウスターソースは残念ながらテーブルにはなかったが、わざわざ注文するほど勇気がなかった。

ういう加減か七味をかけすぎたようで、これが喉にひっかかってしまう。ブハっとむせたら、口を押さえる余裕もなかった。口に含んだカレーもろともテーブルの上に撒き散らしてしまった。悲惨なのは、ドリアをたべ始めた目の前の社員である。なにしろ彼の腕と言わず、肩と言わず、先ほどまで私の口の中にあったカレーにまみれているのだから。

静になって、ふとテーブルを見回すと、彼のドリアもなんとなくカレー色にそまっている。彼は本日おそらく最初で最後のカレー味のドリアを食べることになってしまった。